連載[3/3] いちから学ぶOfficeアドイン – Officeアドインの生きる道とは(考察)

はじめに

その1
その2
前々回でOfficeアドインの紹介、およびメリット。 前回は、Officeアドインの現状抱える課題、デメリット。 これらについてまとめてきました。
特に前回は、ある意味致命的ともいえる「Officeでやる必要ない」という欠点についても紹介しました。
……こんな事言ってしまって、今回ひっくり返せるのかすごく心配ですが(゚o゚;笑

さて!連載最終回となる今回は、「Officeアドインの生きる道とは」をテーマにまとめていきたいと思います!
VBAほどの柔軟さは無く、Webアプリであればブラウザで十分。 そんな中で、Officeアドインが今後広まっていくにはどうすればいいか?
一筋の光となるかもしれない、そんな提起をしようと思います。

※今回は今までより更に、私見が大量にあります。 その点ご理解いただける方のみ続きをお読みください。

これがOfficeアドインの生きる道

結論から言いましょう。それはズバリ、
「そのアプリでしか出来ない価値を提供する」 「Officeの機能を拡張する事を徹底追及する」** という事です!

………?(´・ω・`) なに当たり前の事を言ってるんだ……?と思う方もいるでしょう、多分笑
どういう事か?今からこれを説明していきますが、その前に。
前回の課題で挙げた、「Officeでやる必要ない」。
これがどうして発生するのか、もう少し深堀りして考えてみます。

失敗パターン

前回の記事の例ですと、「家計簿サイトをアプリで実行し、内容をExcelに出力できるアプリ」。これを作ることを想定します。
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①すでに完成されている家計簿サイトをアプリで呼び出して、
②1ヶ月に1回ぐらいの頻度で内容を出力する。こんなフローになります。

……もうお分かりだと思いますが、Officeアドインである必要がまったくありません。
①は通常のWebブラウザ、またはスマホあたりで登録すればいいし、
②もやっぱり、WebアプリケーションでExcelファイルを作成する仕組みの方が、よっぽど柔軟性があるはず。
改めてこういう風にまとめると、Officeアドインの必要が無いことが良く分かると思います。

ただ現実の話、今完成されているサービス・アプリを見て、
「家計簿→Excel→Officeアドイン…… あっ!これOfficeアドインに向いてそう!!」と思い、開発に飛び付いてしまうと、きっと失敗します。
何故ならば、そのサービスは大抵がすでに完成されていて、Officeアドインである必要がないから。
開発をする前に、本当にOfficeアドインでやる必要あるか?という点を、改めて改めて改めて考慮してみてください。

改めて、Officeアドインの生きる道

以上のように、失敗パターンをまとめてみました。
それを踏まえた上で、もう一度Officeアドインの生きる道である 「そのアプリでしか出来ない価値を提供する」「Officeの機能を拡張する事を徹底追及する」 を見てみましょう。

普段のOffice業務を中心軸に

失敗パターンが「普段のWeb業務をOfficeでやろう」だとするならば、その逆です。
「普段のOffice業務をアプリで補助する」
これが唯一の、当たり前とも思える、Officeアドインを開発する上で唯一の最大の鍵だと思います。**

皆さんの普段のOffice業務は何でしょうか? プレゼン資料作成?設計書作成?勤怠管理?経費精算?
色んな業務があるはずですが、その普段やっている業務を補助するためのアプリを作ることが超大切。

×Officeアドインの為にOfficeを開かせよう(絶対めんどくなる)
○OfficeをサポートするOfficeアドインを使わせよう
この考え方を持ち続けて設計・開発すること。
そして、開発者がこれを常に意識して、開発したアプリがOfficeストアに公開され続ければ、皆さんの普段の業務を網羅する、「なんか便利なものがあるらしいぞ」と広がっていくことになるでしょう。
Microsoftもきっと、キラーアプリを待ち望んでいるんじゃないかと思います。
どんな人、どんな業務でも使える、Microsoftきってのオススメアプリを! そんなアプリを、あなたの手で開発してみましょう。  

まとめ

あくまでもOfficeアドインは、Officeのアプリなんです。Webアプリケーションとは基本はOffice。
Officeを使った業務を活かすアプリ、これを作れば、きっとOfficeアドインも、作ったあなたも、知名度が変わってくるでしょう。
貴重なビジネスチャンスを作っていけるはずです!

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